「女子大学生と『あいち女性輝きカンパニー』の交流会」
現地レポート 〜vol.3 金城学院大学編〜
社会で活躍する先輩女性のリアルな声を聴き、学生の皆さんが自身の将来に思いを馳せる「交流会」第3弾。今回の舞台は金城学院大学です。
「まだ就活には具体的なイメージが湧かない」という1、2年生の皆さんに、どのようなメッセージが届いたのでしょうか。
「あいち女性輝きカンパニー」って?
愛知県では、女性の活躍促進に積極的に取り組む企業等を「あいち女性輝きカンパニー」として認証し、その取組を支援しています。(認証企業数は1,409社/2024年2月1日時点)
開催日時・場所
日時
2023年11月20日(月曜日)午前10時55分から午後0時25分まで
場所
金城学院大学(名古屋市守山区)
登壇者
- 総合司会:愛知県県民文化局 男女共同参画推進課 課長補佐 太田 美代子
- コーディネーター:オフィスアイム 代表 市川 麻波 氏(愛知県女性の活躍促進コーディネーター)
「あいち女性輝きカンパニー」認証企業
エイベックス株式会社
株式会社スギ薬局
株式会社東海維持管理工業
(五十音順)
交流会スケジュール
- 女性社員による自己紹介及び人事担当者による会社の魅力のPR
- パネルディスカッション
- 交流タイム
- 登壇者(女性社員及び人事担当者)からコメント
- まとめ
交流会
はじめに、本企画にご協力いただいた金城学院大学の菅沼 綾子先生より「今日は、愛知県内の企業で女性がイキイキと活躍していることを知っていただき、業種や業界への固定的なイメージを払拭していただきたい。」とお言葉をいただき、交流会は幕を開けました。
本日の登壇者の方々のご紹介です。
エイベックス株式会社
- 古屋敷 拓也さん(安全総務グループ 安全総務チーム)
- 矢野 瑞季さん(入社5年目、技術グループ技術開発チーム)
古屋敷さん:
エイベックス(株)は1949年創業、名古屋市に本社を置く自動車用構成部品を中心とした切削・研削加工を行う会社です。当社の従業員数は約500名、男女比はほぼ同等です。平均年齢は35歳で、女性も各部署で役職に就き活躍しています。女性が働きやすい取り組みとして、有休取得率の向上や育児休業後の時短勤務など環境整備をしています。
矢野さん:
私は愛知県内の大学を卒業後、新卒で入社して現在は切削用のドリルの再研磨を担当しています。工具は使うと磨耗して切れ味が落ちるので、磨耗した部分を砥石で研削して再び新品同様に使えるようにするのが私の主な業務内容です。
株式会社スギ薬局
- 堀川 早織さん(入社7年目、採用部薬剤師採用課)
堀川さん:
(株)スギ薬局は1976年創業、愛知県大府市に本社を置くドラッグストアです。中部を中心に関東や関西、北陸にも出店しています。医療コンサルや海外卸売事業なども展開するスギホールディングスの1つの企業です。当社は女性社員が多く活躍しており、産休育休といったサポートにかなり力を入れています。厚生労働省が「子育てサポート企業」として認定する「プラチナくるみん」を業界で初めて取得しました。
私は愛知県出身で、薬学部を卒業後、薬剤師としてスギ薬局へ入社しました。現在は薬剤師採用課で働いています。当社は私のような薬剤師以外にもビューティアドバイザー、管理栄養士、登録販売者の方などが幅広く活躍をしています。
株式会社東海維持管理工業
- 内田 芳子さん(総務部)
- 香川 恵利奈さん(工事部)
内田さん:
(株)東海維持管理工業は2000年創業、名古屋市に本社を置く建設業の会社で、下水道の維持管理をしています。私たちの生活になくてはならないインフラのひとつである下水道を、当社は「管更生工法」という特殊な工法を使って、マンホールとマンホールの間に機械を入れて修理する工事を行っています。また、下水道管の中にカメラを搭載したロボットを走らせ、オペレーターがリモート操作で状況を確認する取り組みも始めています。
香川さん:
当社には現場と事務所をつなぐ「Tプロジェクト」という工事書類を作成するチームがあり、私はそのプロジェクトメンバーです。パソコンのスキルを活かして現場監督の業務の効率化に貢献しています。また、私は金城学院大学のOGです!
第1部 <パネルディスカッション>
ここからはコーディネーター市川さん(以下「Co」)の司会で、「あいち女性輝きカンパニー」で活躍されている先輩方の話を伺っていきます。今回も市川さんからの鋭い質問でどんどん深堀りする展開に!
パネリストは以下の3名です。
- 矢野 瑞季さん(エイベックス(株))
- 堀川 早織さん((株)スギ薬局)
- 香川 恵利奈さん((株)東海維持管理工業)
Q1. 数ある中からなぜこの業種・業界を選んだのでしょうか?
矢野さん:
私は未経験の分野にチャレンジしたい、技術を身につけたい、という思いがありました。文学部で工学系や理系には無縁の学生生活だったのですが、就活では業種を絞らず幅広い分野の説明会に参加するスタイルをとっていました。アルバイトでの経験から接客業やサービス業で就活をスタートしたのですが、視野を広げていくうちに「どこでも通用するしっかりとした技術を身につけたい」と製造業に興味を持ちました。
Co:
将来のことまでしっかりとお考えになって決めたのですね。本日の授業は1、2年生が多いと聞いていますので、こんな質問をさせてください。矢野さんも1年生の頃からしっかりと将来について考えていたのでしょうか?
矢野さん:
1年生のころは就活のことは全く頭になく、遊ぶことしか考えてませんでした(笑)。
Co:
そうだったのですね!「まだ将来のビジョンなんてない」という1、2年生の皆さんもご安心ください。矢野さんも1年生の時は遊ぶことしか考えてなかったそうですよ。文系の学部から技術系に進むのは大きなチャレンジだったと思うのですが、何かきっかけがあったのでしょうか?それはいつ頃でしたか?
矢野さん:
製造業の技術職に興味を持ったのは就活中です。就職説明会が始まった3年生の頃は、製造業はまだ選択肢にありませんでしたが、4年生になって説明会で女性社員の方から仕事の具体的な内容や、将来のビジョンを聞くうちに製造業界に惹かれていきました。
Co:
就職説明会などで話を聞くうちにご自身の視野が広がっていった、ということですね。ありがとうございます。続きまして堀川さんにお話を伺います。なぜこの業種業界を選んだのか、堀川さんの場合は、そもそも大学を進学なさるときにおそらく「薬剤師」は視野に入れていたと思うので、そのあたりのこともお聞かせください。
堀川さん:
私は小学校のころから漠然と医療系に進みたいという思いがありました。勉強でも理系、特に有機化学が好きだったので、先生に相談したところ「有機化学専門の学部といえば薬学部だよ」と教えていただき「医療系で好きな分野の勉強もできる。自分に合っているのではないか。」という思いで薬学部に進みました。
就活では「薬の知識を生かせる」職種として、直接的に現場で薬剤師として働く以外にも製薬会社で研究職として創薬の仕事に携わる、という選択肢がありました。私は「薬をお渡しして元気になっていく方の姿を見守りたい」という思いが強かったので薬剤師を選択。病院、調剤薬局、ドラッグストア、と選択肢を絞り込んでいきました。そして幅広い方にアプローチができるドラッグストアを選び、そのなかで地元志向だった私は、愛知県に本社があること、福利厚生面も充実しているスギ薬局に入社を決めました。
Co:
はじめにお話しくださった矢野さんは最初に考えていた分野とは全く違う分野にチャレンジし、そして堀川さんは小さいころから思い描いていたことを実現なさった、ということですね。皆さんはいかがでしょうか。それでは香川さんにもお話を伺いましょう。香川さんは皆さんの先輩、ということでしたね。
香川さん:
はい、私は金城学院大学の卒業生です。就活中は、「家から通える場所がいい」くらいの気持ちで新卒ではサービス業界へ。ところがだんだんと違和感を感じるようになってきて…「私はパソコンを使った仕事がしたい」と思い4年で退社。転職先が現在の(株)東海維持管理工業です。建設業は「未来へと続く、地域貢献ができる」業界なので、私は転職して良かったな、と思っています。
Co:
現在2社目、ということですよね。学校を卒業したときに‘なんとなく’サービス業を選んでしまった、でも自分は「パソコンが使いたい、未来に続く仕事がしたい」と気づいたきっかけは何でしたか?
香川さん:
大学では「情報文化学科」という、パソコンでプログラミング等を学ぶ学科で、私自身もパソコンを触るのが好きだったんです。新卒入社の会社は、サービス業のため接客がメイン。入社後はあまりパソコンスキルを活かす機会はありませんでした。
Co:
在学中に自分の将来について、もう少し考えていたら最初の就職先の選択肢が違っていたかも、と思うことはありますか?
香川さん:
多分ないです(笑)。私は経験して学ぶタイプなので。ただ、今は「もう少ししっかりとプログラミングの勉強をしておけば良かった」と感じています。建設業へは業界知識なしに入社をして、働いていくうちにさまざまな‘気づき’がありました。その課題を解決するにはシステムエンジニアの力が必要なので、「このシステムを自分で作れたらいいのに」という思いが湧いてきたんです。
Co:
大切なことは、「ご自分がどんな判断軸を持つのか」「何を大切にしていきたいのか」ということですね。ありがとうございました。続いて2つめの質問に移りましょう。
Q2. 入社前のイメージと入社後のギャップはありましたか?
矢野さん:
製造業に対する私の先入観は、「教えるよりも見て覚えろ」というイメージ。ところが入社してみると「理論的に考えて仕事を行う」職場で、そこにギャップを感じました。当社の製品は精密部品ですから、髪の毛1本よりももっと細い、小さな単位で追求していく世界です。必ずしも理論通りになるわけではありませんが、基本的にはまず理論に沿って、決められた順序に従って形にしていきます。そこで異常や想定外のことが起こったら、機械や物の状態を見てひとつひとつ検証していきます。感覚的ではなく理論的に仕事を遂行する、ということに私はギャップを感じました。
堀川さん:
私は2つありました。1つは、ドラッグストアでも医療に携われる、ということ。ドラッグストアは、小売業というイメージが強いと思いますが、処方箋だけでなく一般の医薬品の相談もきます。当社は「薬剤師が創業した会社」ということもあり、医療に特化しているところが、いい意味でのギャップでした。
2つめのギャップは、「キャリアの幅」です。現場の薬剤師として活躍しよう、と思いスギ薬局へ入社をしましたが、現在は採用課で仕事をしています。入社前には今の姿は想像になく、キャリアの幅を広くとってジョブローテーションをしっかりとやる企業だからこそ、入社当時の私には考えもしなかったキャリアを積めている、というところがいいギャップだったと思っています。
香川さん:
工事は音も大きいし、通行の邪魔だな、と私も建設業に携わる前は思っていました。入社して知ったのですが、工事前には役所や警察との綿密な打ち合わせがあり、近隣住民への説明や確認などを丁寧に行います。私の先入観と現実との間にギャップがありました。「掘る」にあたって、地下にはガス管やインターネットのコードなどさまざまなものが埋まっているので精密に距離を測ります。当社は「マンホールとマンホールの間で作業をする」という特殊工法のため通常の工事より‘コスパが良い’ことにも驚きました。
Co:
香川さんにもうひとつ伺いたいです。「建設業」に関してはどうですか?なにかギャップはありましたか?
香川さん:
数字を多用する、ということです。例えば工事の際の廃棄物についても、予め産廃業者さんに廃棄方法や想定される量を計算してお伝えしますので、桁の大きな数字や聞きなれない単位の言葉が日常的に耳に飛び込んできます。
Co:
なるほど、建設業は体力勝負なイメージがありますけど、それだけではないよ、ということですね。それでは最後の質問です。
Q3. 仕事のやりがいと今後のキャリアビジョンについてお聞かせください。
矢野さん:
会社は人で成り立っています。仲間と信頼関係を築きながら仕事をしていくのが私にとってのやりがいです。私は趣味が野球観戦や車中泊、キャンプなのですが、キャンプは会社の人たちと行ったことがきっかけで趣味になりました。キャンプでオススメの道具や料理など、仕事以外でもたくさんアドバイスをもらいますし、プライベートでも関わりを持ちながら仕事ができることがとても楽しいです。今後の目標は、今は上司に仕事を教えてもらいながら仕事をしているので、一人で計画から作業まで主体的に仕事ができるようになること。また現場での困りごとや、課題を解消できる人材になっていきたいと考えています。
堀川さん:
現場で薬剤師として感じるやりがいは、何よりも患者様から「ありがとう」と言っていただくこと。採用課での仕事では、「スギ薬局はこういう企業だよ」とお伝えした学生さんが入社して社員同士となり、「すごく楽しく働いています」と言ってもらえることが一番のやりがいです。
今後のキャリア目標として、さらに別の仕事にもチャレンジしたいと考えています。教育関係の仕事に興味があるので、「現場でありがとうと言ってもらえることが嬉しい」と思うような薬剤師さんが増えるような教育環境を整えていくことに今後携わっていきたいです。
香川さん:
仕事のやりがいからお話します。皆さん、工事に‘点数がつく’ことをご存じですか?工事の着手から完了まで、役所から点数で評価をされるのです。皆さん、テストで高得点がでると嬉しいじゃないですか。現場の人たちと仕事を完遂して高点数が出たときは、めちゃくちゃ嬉しいです!
今後の目標としては、現在私は工事書類を作成するバックアップチームですが、そこから現場へ一歩踏み出し、「遠隔操作で事務所から現場にアクセスする」機器を操作したいと思っているので、その部分でも貢献して、さらなる高得点を狙いたいです。
Co:
力強いお言葉で締めていただきました。ここまでがゲストの皆様のお話しを聞く、という前半戦でした。
第2部 <交流タイム>
ここからは交流タイムです。テーマについて学生同士で話し合い、パネリストの方々と意見交換をしました。
【テーマ1】皆さんはまだ1、2年生ですが、「働く」ことに思いを馳せた時にどのような企業に魅力を感じますか?
Co:
「ブラックじゃなくてホワイト企業」という意見が出ました。ここでゲストの皆様に会社の「ホワイト自慢」をしていただきたいと思います。
堀川さん:
逆にどういう企業がブラックか、と考えたときに浮かぶのが「サービス残業が多い」というイメージなんですけど、スギ薬局に関してはサービス残業は全くなくて、1分単位で残業がつきます。勤務体系が‘ホワイト’だと思います。
矢野さん:
個人的な意見にはなりますが、私は仕事の調整ができれば定時ぴったりに帰ることもありますし、有休も「明日とりたい」と思ったら上司に相談して取得できますので、働きやすいホワイトな会社だと思っています。
香川さん:
ホワイトです!当社の勤務時間は8時半から5時半、定時で帰れます。仕事が終わらないときは少し残業することもありますが残業代はつきますし、子育て支援制度もありますので、育児で勤務時間の調整も融通し合っています。私はライブに行きたいときは有休をとって東京に行くなど、趣味を満喫しています。
Co:
3社さんにホワイト自慢をしていただきました。もう一度「ブラック企業」について補足でお伝えしておくと、残業があるからといってブラック、ではないですし、有休が100%とれなくてもブラックではありません。皆さんの身近なところでいうと、例えばアルバイト先の企業がどういうマークを取得している企業なのかな、ということを調べるのも、ひとつのヒントになるかもしれません。スギ薬局さんの「プラチナくるみん」とかですね。愛知県の「あいち女性輝きカンパニー」の認証マークなどもありますので、身近な企業から探してみてください。
【テーマ2】 製造業界・小売業界・建設業界のイメージと、今日の話を聞いて感じたことや考えが変わったことはありましたか?
Co:
「文系の学科でも工業系の仕事に就けるのが意外でした。」との声が挙がりました。ほかにも「まだ1年生だから、そもそも‘会社’と言われても正直よくわからない。」という声も。ごもっとも!なご意見ですね。
ここで、会社選びの際に役立つ2つのキーワードをご紹介します。「BtoB(Business to Business)」という企業間取引、つまりお客様が会社、という取引形態。もうひとつは「BtoC(Business to Customer(またはConsumer))」、いわゆる企業と消費者の間で直接取引する形態です。一般のお客様からお金をいただいて利益を得る、という形態ですから、学生の皆さんのアルバイト先の多くは「BtoC」の会社ではないでしょうか。普段から目にしたり、自分がお客様として関わるところは馴染みがあるのでわかりやすいですよね。
エイベックスさん、スギ薬局さん、東海維持管理工業さんは「BtoB」「BtoC」のどちらでしょうか?
矢野さん:
エイベックスは完全にBtoB企業です。主に自動車部品を中心に製造販売していますから、個人に直接販売することはありません。当社は完全にBtoB企業です。
堀川さん:
スギ薬局の主な仕事内容は皆さんご存知の通り、大半がBtoCという形態で、お客さまが買いに来てくれて、そこで接客をしています。スギ薬局は「エスセレクト」というプライベートブランドの商品も販売していますので、それらを作ってくれる他の企業さんと取引をする部署もあるので一部BtoBの側面はありますが、基本的にはBtoCが一般的な仕事となります。
香川さん:
BtoCです。公共工事の請負ですから、受託元は名古屋市役所となります。
Co:
なるほど。私たちが一般消費者として、「うちの水道管を直してください」と発注するわけではないので、私としてはBtoBだと思ったんです。ただ、基本的に発注してくださるのが公的なところ、名古屋市からなので、名古屋市がお支払いする原資は市民からの税金、と考えるとBtoCですよ、ということですね。
さて、この時点で聞いておきたいご質問などはありますか?
学生:
私はパソコンが苦手です。東海維持管理工業の香川さんは、パソコンのスキルを生かしたくて転職された、というお話しでしたが「求められるパソコンのスキル」についてお聞きしたいです。
香川さん:
ご質問ありがとうございます。パソコンのキーボードでの文字入力はできますか?またエクセルで何か作成したことはありますか?それらが‘スキル’です。私は情報収集が好きだったので、日常的にパソコンには触れていました。また、高校が商業科でしたのでエクセルの簡単なスキル、例えば「足し算するコマンド」などは授業で学んだので知っていました。今ではコマンドを知らなくても「したいこと」をエクセルに相談すればできるので、前提となる知識があるだけで「パソコンのスキル」だと思います。
矢野さん:
当社はパソコンスキルがあるに越したことはないですが、私もエクセルのスキル等を大学の授業で少し学んだ程度ですので、「足し算引き算」くらいがわかれば大丈夫かな、と思います。
堀川さん:
現場レベルでいうと、普通にキーボードで文字入力ができれば問題ないです。データを扱う部署に配属されると、エクセルのスキルが必要になってきます。と言っても「VLOOKUP関数」など簡単な関数が使えれば大丈夫です。
Co:
今の質疑応答の中で、皆さん「ウッ」と引っかかった言葉はありませんでしたか?まず1つめ、「コマンド」。また堀川さんが最後におっしゃった関数も「!?」だったのではないでしょうか。まだ皆さん1、2年生ですから、今日をひとつのきっかけに調べていただきたいと思います。ちなみに私はGoogle先生頼みです(笑)。また、タブレットではなく「パソコンとマウス」などデバイスの違いもありますから、さまざまな機器に触れておくこともおすすめしたいと思います。
皆様ありがとうございました。以上でパネルディスカッションと交流タイムを終了します。
最後に皆様から、「学生の皆さんへのメッセージ」というテーマでお話をいただきました。
エイベックス(株)
古屋敷さん:
当社は文系出身者が8割を超えています。ご興味があればぜひエイベックスの工場見学にお越しください。
矢野さん:
私からは学生の皆さんにエールを。時間がある学生のうちに、友達と遊んだり、アルバイトをしたりと、自分のやりたいことに取り組んでください。そのなかで自分なりの職業観をイメージしておくと、4年生で就活がしやすいと思います。
(株)スギ薬局
堀川さん:
学生時代しか経験ができないことがたくさんあると思うので、やろうかやらないか迷ったら「やってみる」。少し勇気を出して活動してみましょう。私は医療従事者として愛知県の皆さんの医療を支えている、地域医療に貢献ができていることにやりがいを感じていますし、誇りを持っています。また地元ということで家族も友達も近くに住んでいますので、何かあったときにすぐに駆けつけられるので安心です。
(株)東海維持管理工業
香川さん:
私が学生時代に一番大事にしていたのは、人とのコミュニケーションです。サークルや部活、ボランティア、アルバイトなど、コミュニケーションの延長線上に輪ができていきます。仕事をするうえでも大切なことだと思うので、ぜひ人とのコミュニケーションを意識していただければと思います。建設業は、女性が積極的に行きたいと思う業界ではないかもしれませんが、当社は働きやすいですし私もいますので、ぜひ目を向けていただけたらと思います。
内田さん:
先ほどブラック企業、ホワイト企業、という話がありましたが、建設業界はここ数年で働き方改革が進み、香川さんのような若い女性社員をはじめ、毎年新卒社員も入社して活躍しています。彼女たちの活躍により、建設業界や会社のカラーも変わってきていると感じています。皆さんも建設業界にも目を向けていただけたら嬉しいです。
皆様から貴重なアドバイスをいただきました。学生の皆さんの将来選択に生かしていただければと思います。
最後に、交流会のまとめとして金城学院大学の菅沼先生にお言葉をいただきました。
「皆さん、お話を聞いて何を感じたでしょうか? 薬学部の方には直接将来の選択肢につながるお話だったと思いますし、他の学部の方にとっても、文系の学部から製造業や建設業へ就職してこんなに活躍できる、ということがわかり、皆さんの近い将来のロールモデルとして大変参考になったと思います。」
〜ご参加ありがとうございました〜