「女子大学生と『あいち女性輝きカンパニー』の交流会」現地レポート ~vol.3 同朋学園編~
女子大学生と愛知県認証の女性活躍推進企業「あいち女性輝きカンパニー」の交流会、最終回の3回目は同朋学園で行いました。異なる3つの業種・業界の先輩社員からのお話しを聞き、学生達は今後の就職に向けて、どのような気付きや学びを得ることができたのでしょうか。
「あいち女性輝きカンパニー」って?
愛知県では、女性の活躍促進に積極的に取り組む企業等を「あいち女性輝きカンパニー」として認証し、その取組を支援しています。(認証企業数は1,478社/2024年11月1日時点)
本交流会について
同朋学園のキャリア支援ガイダンスの一環として、9月25日に同朋大学・名古屋音楽大学の女子大学生と「あいち女性輝きカンパニー」の交流会を実施しました。
登壇者
「あいち女性輝きカンパニー」認証企業(五十音順)
- 社会福祉法人亀泉会(医療・福祉)
- 豊橋信用金庫(金融・保険業)
- 株式会社マルワ(製造業)
コーディネーター
オフィスアイム 代表 市川 麻波
(愛知県女性の活躍推進コーディネーター)
総合司会
愛知県県民文化局 男女共同参画推進課 主査 西本 明日香
交流会スケジュール
- 女性社員による自己紹介及び人事担当者による会社の魅力のPR
- パネルディスカッション
- 交流タイム
- 登壇者(女性社員及び人事担当者)からコメント
- まとめ
交流会
社会福祉法人亀泉会
- 藤澤 崇代 さん(地域包括支援センター)
- 梅村 恭子 さん(法人本部)
社会福祉法人亀泉会は昭和61年に設立され、約130ある愛知県所管の社会福祉法人のうち、9番目に認可を受け、稲沢市内では初の認可を頂いた歴史ある法人です。事業内容としまして、特別養護老人ホーム、障害者支援施設、地域包括支援センターなどを有しており、9の事業所を所有しています。女性が活躍する職場であり、正規職員に占める女性比率や管理職割合が7割を超えています。産休・育休制度の充実や働きやすい職場づくりに取組んでおり、4つの認定・認証を取得しております。また地域貢献事業として買い物バスサービスも平成30年度から実施しています。
豊橋信用金庫
- 丸地 りな さん(本店営業部)
- 鈴木 宏之 さん(人事部)
まず信用金庫とはなにかというと、地域が決められていて、中小企業のために活動する非営利の金融機関というのが位置付けになります。豊橋信用金庫は豊橋市を中心として活動している、エリアとしては狭い地域で活動する信用金庫です。豊橋信用金庫の歴史としては、設立されてから103年の歴史ある信用金庫です。また現在、今まで取り組んできた部分と新たに活動したい部分として、10年ビジョンというものを掲げて活動を行っています。地域に根差した活動によって地域の活性化に貢献しているというのが豊橋信用金庫の特徴です。
株式会社マルワ
- 原 彩乃 さん(グラフィックデザイナー)
- 鳥原 由美 さん(総務部)
名古屋市の平針に会社がございまして、今は株式会社マルワと申しますけれども、もともとはマルワ印刷という印刷業から出発しました。そこから66年の歴史を経て、今は「人が集い世界に発信する会社」という経営理念のもと、編集プロダクションという形に変容しようとしております。女性が働きやすく、女性が活躍する会社というのは、同じように男性も働きやすくて、活躍できる会社であると私は思っています。印刷を生業としておりますけれども、編集プロダクションとして自分たちで企画をし、自分たちで製作をするというのも得意としております。
第1部<パネルディスカッション>
パネリストは以下の3名です。
- 藤澤 崇代 さん(社会福祉法人亀泉会)
- 丸地 りな さん(豊橋信用金庫)
- 原 彩乃 さん(株式会社マルワ)
コーディネーター(以下Co):
本日は直接お話を聞きながら、働くということはこういうことなんだな、と自分事として捉えられるような時間にしていただきたいと思います。
Q1 数ある中からなぜこの業種・業界を選んだのか
藤澤さん:
私は福祉の分野で働いています。私がこの業種を選んだ理由ですが、私は前職では医療関係のお仕事をしておりました。高齢化が急速に進んでいて、元気なうちから健康づくりに取り組むことが必要だということを、仕事をしている中で感じ取り、地域に貢献したほうが良いのではないかと思い、社会福祉法人亀泉会を選びました。高齢者の方と向き合うなかで、仕事の単調化を感じたことがないくらい、皆様の困り事は多岐に渡ります。一つ一つの相談に、私自身も悩みながら、他の職員に相談しつつ、解決策を考えているという状況です。ですので、いつも新鮮な気持ちで新たな学びや発見ができる、本当に良い仕事だと思っています。
Co:
ありがとうございます。今福祉の業界にいらっしゃって、前職は医療ということですが、学生時代から医療・福祉業界を選んでいたのでしょうか?
藤澤さん:
そうですね。高校の時の職場体験をきっかけで医療の方に進みたいと思って、そのまま今の仕事に繋がっています。
Co:
ご自身の夢を叶えたということですね。ありがとうございます。それでは続きまして、丸地さんお願いします。
丸地さん:
私は豊橋信用金庫ですので、金融業界という括りになります。私は高校が商業高校ということもあり、大学はそのまま商学系に進みました。簿記や経済などの商学に関することを高校の時から学んできて、自分自身それを学ぶことも嫌いではなかったこともあり、学んだ知識を活かしたい、使っていきたいと思い、金融業界を選びました。あとは私自身、人と接する接客業が好きなので、会社にこもって事務や経理をするというよりはお客様と接していきたいと思いました。銀行業・金融業だと窓口事務という窓口をしながらお客様と接客をして事務をする職種がありますので、自分に合うと思い金融業を選びました。なぜ銀行ではなく信用金庫を選んだのかについては、地域密着性というのが一番強いです。お客様とのコミュニケーションがあり、地域のことについて深く話すことができ、あとは転勤があっても地元内の車で通える範囲内という理由で、銀行ではなく信用金庫を選びました。
Co:
ありがとうございます。丸地さんのお話を聞いていると、学生時代に自己分析をしっかりなさったんだろうなというのを感じました。加えまして、地元が豊橋でいらっしゃるんですか?
丸地さん:
はい。今は家から車で10分くらいの本店営業部に出勤しているので、実家から通っています。
Co:
金融を選び、加えて豊橋信用金庫さんを選んだというのは、ご自宅に近いという点でプラスになりましたか?
丸地さん:
そうですね。豊橋信用金庫なので、豊橋の住民として地元のことを知っているということもあって、より地域に密着していると思いました。
Co:
ありがとうございます。それでは原さんお願いします。
原さん:
株式会社マルワは製造業、印刷会社になります。私がなぜこの業種・業界を選んだのかといいますと、私は高校がグラフィックを扱っている珍しい学科で、印刷を学ぶことができました。その高校に入ったのはデザインに興味があったというのが理由の一つでした。高校を卒業して一度就職をして写真のお仕事をしたあと、退職して映像の専門学校に入りました。このように印刷、写真、映像を学んだうえで、やっぱりデザインがしたいな、作ったものが世に出るようなお仕事がしたいなと思い、その後は印刷会社でデザインをすることにしました。この他にも、高校がそういった学科だったので、印刷会社に勤める友達が多く、情報を得やすかったというのもあります。
Co:
ありがとうございます。原さんは高校生くらいの頃からこういう業界に進みたいなと思っていたんですね。それはなにかきっかけがありましたか。
原さん:
きっかけは、中学校の頃はやりたいことはあまりはっきりしていませんでしたが、体験入学で福祉に行ってみたり商業に行ってみたりした中で、グラフィックを扱う学科が自分に雰囲気が合っていたことです。
Co:
なるほどありがとうございます。頭の中でいろいろ考えているだけではなくて実際に体感してみると、合う、合わないということが分かるかもしれませんね。
Q2 入社前のイメージと入社後のギャップ
藤澤さん:
私は入社前に在職の人に話を聞くことでだいたいのイメージができていたので、あまりギャップは感じませんでした。高齢者の人口は増加しているので、高齢者の方が誰かに頼るのではなく自分自身で生活し、友人や支えてくれる家族と一緒に地域で安心して暮らすために、地域の包括システムを構築していなかなければいけません。実際に地域の方からの相談もありますし、安心して暮らしやすい街づくりになるのではないかと思って日々の業務を行っています。多職種が関わる仕事なので、一番大事なのはコミュニケーションかなと思っています。個別相談などの地域に根差した相談支援が多いので、人との接し方が身につく仕事です。
Co:
ありがとうございます。ギャップは特になかったということですが、一つ教えてください。先ほど会社様の説明を聞いていて、女性比率が高いだけではなくて女性管理職比率が高いのがすごく印象的でした。そのあたりについては、この業界では高いという想定でしたか?
藤澤さん:
在職の人に事前に話を聞いていたので、なんとなくイメージはできていました。
Co:
なるほどありがとうございます。色々なところの信憑性のない情報よりも、実際にそこで働く方からお話を聞くというのは、とても有効な情報源ということですね。
丸地さん:
私は、先ほども簿記や商業を学んだというのをお伝えしましたが、入る前にはそういった金融に関する知識を使ってバリバリ仕事をしてくというイメージがありました。でも実際に入ってみたら業務として使うことはほとんどなくて、同期とは同じゼロからのスタートになりました。そこから研修が何度もあるので、そこで業務内容や用語を学んでいく形だったので、ギャップとしては、簿記を使うと思っていたけど使わなかったというのが簡単なお答えになります。逆にいえば、金融系や銀行系に行きたいという方は、簿記とか商業とかをやっていないからできないという訳ではなくて、知らなくてもみんなスタートは同じなので、受けたい方は安心して受けていただければと思います。私が所属している預金係とは別で、融資係はお客様である企業の決算書とかを見て融資を行ったりするので、簿記の知識は必要になってくるんですが、一般的には使いません。
Co:
ありがとうございます。丸地さんは学生時代に金融機関の窓口というのにいらっしゃったことはありましたか?
丸地さん:
お客様としては無いです。口座は持っていましたが親が管理していたので、ATMは使っても窓口には行ったことはありませんでした。ただイメージだけはあって、商業施設の受付やインフォメーションみたいなものというイメージはありました。
Co:
恐らくいまの学生さんは金融機関の窓口に行ったことない人って多いと思うんですよね。でもいま丸地さんのお話にもありましたが、イメージは受付みたいな感じ、ただカウンターの中は違うということですね。
丸地さん:
やっていることは全然違いますが、お客様からみた接客態度とかはそういったものをイメージしてもらえればいいかなと思います。
Co:
では原さん、お願いします。
原さん:
デザイナーとしてのギャップはあまりありませんでした。もともと印刷を学んでいたので職場体験も印刷会社に行き、納期があるお仕事だから残業をすることもあると分かっていました。ただ印刷会社としてのギャップについては、各会社によっても違うと思うのですが、一から教えてもらえる環境があったことに驚きました。スキルがあってバリバリ働くというイメージでしたが、高校で学んでいたとはいえほとんど実技が分かっていない状態で入社したので、一からできる範囲でやらせていただけてすごく安心して働けています。
Q3 仕事のやりがいと今後のキャリアビジョン
藤澤さん:
地域の方と協働して動くことが多く、私がこれまで養ってきた知識や技術が何かしらの支援に繋がるということが一番の喜びですので、経験を日々繰り返すという意味では、包括支援センターでの勤務はやいがいのある仕事だと思っています。先ほどお話しした通り多職種の方と連携を取るので、職種や立場の垣根を超えた関係で視点がそれぞれ異なっていても、お互いが対象者の方が健康で安全な生活をするためにはどうしたらいいのか話しあうことが、私にとっては勉強になっています。人と関わることが好きな方には向いている仕事だと思います。今後のキャリアビジョンとしては、ライフステージの変化というものがどなたもあるとは思うんですけれど、自分の働き方を自分自身がマネジメントして調整し、長く働くというのが一番かなと思います。仕事ばかり頑張るのではなくて、プライベートも充実させることで、自分自身が楽しく仕事ができて、キャリアアップにも余裕を持てると思います。
Co:
藤澤さんありがとうございます。続きまして丸地さんお願いします。
丸地さん:
今担当している窓口事務に焦点を絞ってお話しますが、接客なのでお客様が笑顔で帰って行かれることに一番やりがいを感じています。仕事の量や質に関係なくお客様が笑顔で「ありがとう」と言ってくださることがお互い良いやりとりができた証拠だと思いますので、一番大切にしていますし、接客が好きだなと思う瞬間でもあります。事務でも電話の応対がありますので、そちらでも気持ちの良いやりとりができるように心掛けています。キャリアビジョンとしては、今は一般職として接客や事務をしているのですが、今後は自分のスキルアップのために総合職に就きたいと考えています。総合職になると、外回りの仕事でお客様のお家へ回って手続きをしたり、融資係としてお金を貸すことに関するお仕事をしたり、あとは管理職の次長、部長、支店長などの管理職に就けるのも総合職ですので、それも目指していきたいです。そのために今できることとしては、会社側からも資格取得に向けた声がけは頂いていて、会社からの補助もあるので、それをうまく使いながら資格を沢山取っていきたいです。あとはCMとか広告でよく目にするNISAももちろん信用金庫でも販売していますが、それも今はまだ私一人では販売はできないので、そこでまずは独り立ちしたいです。この二つをしっかりやっていて、ゆくゆくは総合職へのジョブチェンジをしていきたいです。
Co:
ありがとうございます。それでは原さんお願いします。
原さん:
自分が作ったものが世に出ることがやりがいに感じています。基本的にデザイナーは会社にこもってパソコンで黙々と作業をするんですけれど、ふとした時に外で自分が作ったものを見ると嬉しくなります。他にも、営業さんから、「お客様からこんな声を頂いたよ」と感謝の言葉を頂いたときも、モチベーションが上がったりします。今後のキャリアビジョンとしては、今期から肩書がつきまして、私は「展示会アドバイザー」という、デザイナーでありながらも展示会についてアドバイスをする役割です。枠にとらわれない働き方をしていって、マルチな人になりたいと思っています。
Co:
今、原さんの表情がほころんでいて嬉しそうなのが伝わってきましたが、展示会アドバイザーになって何か変わったことはありますか?
原さん:
変わったこととしては、外に出る機会が増えました。
Co:
活躍の場が広がっていくということですね。
第2部<交流タイム>
学生を3分割して、学生3名とパネリスト1名でグループを作り、ざっくばらんに話をしていただきました。
学生からは仕事とプライベートの両立について、仕事の難しいところについて、就職活動の際のポイントなど様々な質問がされました。
Co:
恐らく学生の皆様は専門コースの方が多かったので、一般企業というとイメージがつきにくいところがあったかもしれません。ただ、どこで働くのかだけはなく、働くことや働く準備について良いお話が聞けていたらいいなと思います。それでは学生の皆様、感想を教えていただけますか。
学生1:
お話しをして沢山のことを教えていただきました。私が就職するとなったときに、自分の専門外の仕事は分からない世界で恐れていたんですけれど、そのことに関しての説明を丁寧にしてくださって気持ちが楽になりました。
Co:
知らないって怖いですよね。専門コースでそのまま行けたらそれもそれだし、違うところに足を踏み入れてこういう生き方や働き方もあるんだなと知る、皆さんの可能性が広がる機会になったのなら嬉しいです。ありがとうございます。
学生2:
自分はこういうのになりたいなというのが大体決まっているんですけど、その中でも一般企業も視野に入れたいと思っていて、この会に参加させていただきました。これから実習に行くときや社会に出るときに、職種・業界に関わらずどういったことが大切なのかについて詳しく聞けたので、それをこれから自分の物にして、どんな職業に就くにしても取り入れていきたいと思いました。貴重なお時間でした。ありがとうございました。
Co:
ありがとうございます。具体的なアドバイスをもらえていましたよね。どの仕事に就いたとしてもきっとこれは役に立つだろうというところをぜひ糧になさってください。ではあとお一人伺いましょう。
学生3:
業種とか職種に関わらず、女性が働くという今の現実を知りませんでした。私が女性が働くことについて聞くとしたら母とかにしか聞けないんですけれど、母となると今と時代が全然違うので、実際の女性の働き方を知れて有意義な時間になりました。
Co:
ありがとうございます。身近な社会人の先輩としてもしお母さまが該当するのであればそれも一つですが、時代の違いで何か変わっていることがあるがもしれません。ぜひいろんな方のお話を聞いてみてください。
登壇者(女性社員及び人事担当者)から県内で働いていてよかったこと・学生の皆さまへエール
社会福祉法人亀泉会
藤澤さん:
私は生まれも育ちも愛知で、愛知県という地元で働くということは、慣れた環境で生活もしやすくって、仕事にも打ち込める環境です。自分自身が輝くということは、職場だとか地域で欠かせない人になるのではないかと思います。
梅村さん:
本日はありがとうございました。皆さんとお話をして、これから就職をするにあたって悩みや不安を抱えていらっしゃるというのがすごく伝わってきました。これから大学生活を過ごす中で、授業で色々な気付きを得たり、お友達とか先生とかと過ごす中で、こんなふうになりたいな、こんなことをやりたいなという、自分の答え探しをしていけたらいいんじゃないかなと思います。その上で仕事について具体的に知りたいなということがあれば亀泉会として応援していきたいと思いますので、なにかあればご質問いただければと思います。本日はありがとうございました。
豊橋信用金庫
丸地さん:
皆さん本日はありがとうございました。交流会で皆さんの話しや質問を聞かせていただいて、色々な悩みや業種が決まっていないということを聞かせていただきました。就活が初めてだと思いますし不安に思うのは当たり前なので、うまく自分で調べていったり、友達同士で相談することも大切にして、あまり気を張り詰めすぎず、ちょっと気を抜きながらも頑張っていっていただけたらと思います。頑張ってください。応援しています。
鈴木さん:
皆さん方は金融というのは頭になかったようですが、食わず嫌いはせずにまず話を聞いてみてください。自分の中で興味があるところってどこかひっかかると思うので、それが働き方なのか他の物なのか分かりませんけれど、興味をもったところや引っかかったところに関しては、もう少し踏み込みながら調べて頂くといろんな部分がわかると思います。調べることについても、情報をネットで拾うこともできますけれど、大切なのは「Face to Face」です。やはり直接会って話を聞いていただくことはすごく大切ですので、勇気をもって一歩踏み出しながら活動を進めていただければと思います。よろしくお願いいします。ありがとうございました。
株式会社マルワ
原さん:
皆さま本日はありがとうございました。交流会で皆様のお話を聞く中で、色々な悩みだったり、今学んでいることと違うから大丈夫かな、という意見もあったんですけれども、まずは気軽に会社見学に行ってみたりだとか、違う職種を見てみたりだとか、そういったことから始めていただけると、意外とスムーズにいくかもしれないと思います。学生生活を楽しみながらも就活も頑張ってください。応援しています。ありがとうございました。
鳥原さん:
今日こういった機会を頂きありがとうございました。お話を聞かせていただきましたが、教員になりたいというお話も聞きました。実は私も、社会への第一歩は教員としてデビューしました。先ほど時代が違うというお話もありましたが、当時私がなぜ教員を選んだのかというと、男女平等という意味で、賃金格差とかもなく、働く環境も同等であるところが私の中では限られていたと思いまして、そこを選びました。楽しい生活を送っていましたが、結婚をして、今の会社の先代から会社に入ってくれと言われ入社しました。仕事が変わりカルチャーショックもありましたが、「働く」というのは、「傍(はた)」を「楽(らく)」にする、傍らにいる人を楽にしてあげるということだと聞いています。私の中では、どこに行ったとしても、第1希望のところに入れなかったとしても、隣にいる人、或いは目の前にいるお客様を楽にしてあげられると思えばどんなこともできるなと思いながら仕事をしています。皆さんも、そうやって、たとえ第1希望に入れなかったとしても、置かれた場所で自分の精一杯の力を発揮していくことができると私は信じています。頑張ってください。