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女性管理職等の働く女性からお聞きした、管理職に至るまでのキャリア形成時の支援の他、管理職に就く前後の気持ちや工夫等をご紹介します。
INDEX
製造現場
キャリアのモデルケース(一般)
キャリアのモデルケース
(パートからの職種転換)
女性管理職の声
(アンケート調査自由回答等より)
管理職に就く前の気持ち
- 女性が管理職に就くことについて、製造現場の周りの男性からの理解が少なく、レールが敷かれていないため、なりたくない。
- 業務内容がとても自分にはこなせないだろう。部下も急に増えるのが不安。
管理職に就いた後の気持ち
- 生産目標に向かって、自分の采配で人を動かせるようになり、やりがいを感じている。
- 夜勤業務の立ち上げの主担当となり、不安いっぱいであったが、軌道に乗せることができ、管理職としてしか味わえない達成感がある。
取組内容・アイデア
会社もしくは自身で取り組んでいること
- 育児をしながらでも、気兼ねなく働けるようなラインを作りたいと思い、取り組んでいる!
- 政府等は女性登用を推進しているが、実際の男性の理解は乏しいものがある。だからこそ“私にもできる”、”私もやってみたい”と思ってもらえるようなロールモデルになれるよう、役員へ今の女性管理職の声や悩みを挙げている。
キャリアプランの工夫
- 生産の全ての工程を経験しないと見渡すのが難しいので、まずは経験を積むことが重要。
- 自分が進みたい方向性について面談の機会を設け、意向を確認しながらステップアップできるようにしてもらえるとよい。
製造現場の工夫
- 女性の働きやすさばかりだと、逆に男性社員からの不公平感を煽りやすい。体格差や力量をあげるようなアイテムを試していくなど、女性にしても負い目を感じない工夫を行うべき!
製造現場全体の環境改善も求められています
- 工場長の理解・巻き込み
(製造現場の意識啓発) - 女性でも働きやすい
ライン・工具 - 緊急呼び出しが
発生しない体制づくり
生産管理
キャリアのモデルケース(一般)
キャリアのモデルケース
(中途採用)
女性管理職の声
(アンケート調査自由回答等より)
管理職に就く前の気持ち
- 女性管理職がいなかったのでイメージがつかめなかった。
- 管理職となるための社内研修や指導等は受けていたので心構えは持っていたように思う。
管理職に就いた後の気持ち
- 自身の特性や経験を活かすことができ、アイデアや企画を実現しやすくなった。また、社内全体に関わることができ、やりがいがある。
取組内容・アイデア
会社もしくは自身で取り組んでいること
- 女性とのコミュニティの場づくり、ランチミーティングを行っている。
- 結婚後の様々な事情に対して、キャリアを継続できるシステムが構築されている。
- キャリア面談の実施(女性社員とその上司)によるキャリアの選択肢拡大。女性の次世代管理職層の座談会の開催。研修の充実(上司向け、次世代管理職層向け、女性向け等、階層に応じて実施)。
キャリアプランの工夫
- 各職場の業務負荷がわかるように多くの職場を経験させることが必要。
管理職登用が進むためのアイデア
- 管理職直前の女性社員への女性管理職セミナーへの参加推進。
- 生産部門の係長クラスの母数増を目指し、個別にキャリア形成を支援することが必要。
- 一時的なイベントで終わらないよう、トップのメッセージを発信し続ける。
- 女性ロールモデルが少ないため他社との女性管理職同士の交流会があるとよい。
開発・設計
キャリアのモデルケース(理系入社)
キャリアのモデルケース(文系入社)
女性管理職の声
(アンケート調査自由回答等より)
管理職に就く前の気持ち
- 能力が不足しているため、無理だと思った。
- 男性が多く、まだまだ従来の男性社会の考え方が根強い。家庭との両立を考えると、管理職は時間外でもあまり考慮されておらず、家庭を優先出来ないように感じられ、不安が残る。
管理職に就いた後の気持ち
- 後輩の指導などに対し、自分の意見が通りやすくなった。その分、責任が伴うが、全体が良くなり、ムダがなくなり効率があがると喜んでもらえるため、大変やりがいを感じる。
取組内容・アイデア
会社もしくは自身で取り組んでいること
- 技術職の女性が少ないことから、自分が女性管理職のロールモデルとなっている。
- 女性技術者採用では、若手女性技術者により積極的なアピールを実施し、人員確保に努めている。
- 技術職の女性社員の採用強化、社内における希望者への技術部門への異動。
- (技術職においても)育児休業後の時短勤務の実施。
キャリアプランの工夫
- 性別や家庭環境に関係なく、普段よりフレックス勤務やテレワークを活用して効率よく仕事をしてもらえるように心がけ、短時間勤務利用時でも、業務変更せずにモチベーションを保って効率よく仕事ができるように配慮。
- キャリアについて早い段階から上司と共有していくことで、モチベーションを保つ。また、ライフイベントを経ても不安や停滞を感じないよう、定期的にキャリアについて話す場を持つことで、不安の解消や期待されている実感を常に持つことが大事。
その他(育休取得・職種転換等ケース)
キャリアのモデルケース(育休取得ケース)
キャリアのモデルケース
(一般職から総合職への転換を経たケース)
キャリアのモデルケース
(管理職になっても時短を続けているケース)
女性管理職の声
(アンケート調査自由回答等より)
管理職に就く前の気持ち
- 当社で女性が管理職になれるとは思っていなかった。
- 自分の能力が管理職に足りているか、判断できなかった。
- 昇格すること自体に興味が薄かった。育児との両立が困難に思われた。
管理職に就いた後の気持ち
- 自己裁量で業務を動かす事ができ、業務をやり遂げた時にやりがいを感じる。
- 所属部門だけではなく、他部門の管理職とのつながりができ、業務の改善提案が出しやすくなり、実施に向けて取り組むことができる。
- 後輩女性たちが活躍をしてくれることで、彼女たちのキャリアの道筋を少しでも広げてあげることができたと感じている。
取組内容・アイデア
会社もしくは自身で取り組んでいること
- 若手社員のうちからジョブローテーションで、複数部門の経験をさせる。
- 結婚しても続けやすいよう両立支援を充実。
- 地域限定職などキャリアプランを立てる時の選択肢を増やす。
- 誰もが働きやすい環境、勤務体系の整備。積極的に女性の意見を聞き業務に取り入れている。
働く女性からお聞きした
女性管理職登用が進むためのアイデア
(アンケート調査自由回答等より)
- 働くママにおける管理職のロールモデルの増加。社内外問わずライフイベントを迎えた後も管理職として働くロールモデルとの交流。
- 外部の女性活躍セミナー等にも参加し、他社の女性管理職と交流を持つ。
- 管理職業務の負担を軽減することで、遅くまで残業の難しい女性でも管理職業務に従事できるようにする。
- 女性が管理職をした時のフォロー体制をつくる。会議を減らし、仕事の引継ぎがしやすい体制づくりを行う。
- 結婚や出産の時期について、入社すぐに、ある程度、自分の理想を思い描いておく。その前提で、自分のキャリアをあきらめなくてもいいように上長に相談する機会をつくる。
- 女性管理職の話が会社内であがることがないため、会社全体で誰もが「あたりまえ」のこととして捉えられる環境を作る。
- 女性が社内だけの業務と決められがちであるため、女性社員のスキルアップの為に研修会参加や客先訪問などの機会を作り、意識向上を促す。